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2011年8月26日、神保町の東京堂書店で、池田澄子先生、小川軽舟先生、岸本尚毅先生の3名によるイベントが開かれました。鼎談&選句選評&サイン会開催!参加者限定で投句募集いたしました。
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| ●特選 | ||
| 池田澄子選 | 液状化の砂のさらさら凌霄花 |
八奈 |
| 小川軽舟選 | ハンコ屋のハンコ八月十五日 |
希望峰 |
| 岸本尚毅選 | 日の入りを蝉追いかけてゆく雀 |
坂谷小萩 |


豪雨のなか大盛況でした!またお若い俳人の方々もたくさん集まってくださいました。
質問もしてくださってイベントも盛り上がりました。
| 池田澄子選 | |||
| ▼秀作 | ▼佳作 | ||
| きりぎりす句集どこからでも読める | 山下桐子 | 星ぼしを分けゆく月の重さかな | 中島夕貴 |
| ピザ窯のこなれてきたる昼の虫 | 山下きさ | 地獄絵に冷房少し強すぎる | 吉村東甫 |
| 枝豆のとんで男の手の白き | 山ア八津子 | 踊の輪抜けて子を抱く男かな | 花岡孝子 |
| フエーン現象蘭鋳の多面体 | 大野 満 | トマト買う八月十五日正午 | 鈴木ひろみ |
| 草の根も我も強情夏果つる | 津高房子 | 雲の峰野村証券屋上に | 菅原晋也 |
| 小川軽舟選 | |||
| ▼秀作 | ▼佳作 | ||
| 夏の果巨船の黒き影に入る | 重元康子 | 道ならぬ恋ねむり草眠らせて | 喜納とし子 |
| きりぎりす句集どこからでも読める | 山下桐子 | 梧桐の葉騒床屋のだんだら棒 | 藤澤けい子 |
| 少年が少女を探す原爆忌 | 竹岡一郎 | 雑誌繰る君素足なり寝ころんで | 神野紗希 |
| 待宵と思ふ時計をはづしつつ | 志賀佳世子 | 消閑の蓑虫顔を出しにけり | 宮木登美江 |
| 秋燕電子辞書より辞書使ふ | 神谷文子 | 草の根も我も強情夏果つる | 津高房子 |
| 岸本尚毅選 | |||
| ▼秀作 | ▼佳作 | ||
| 梧桐の葉騒床屋のだんだら棒 | 藤澤けい子 | 虫の秋随筆ばかり読んでをり | 中田照美 |
| 雑誌繰る君素足なり寝ころんで | 神野紗希 | 人気なき派出所前の木槿かな | 倉本萵苣 |
| きりぎりす句集どこからでも読める | 山下桐子 | 雲の峰野村証券屋上に | 菅原晋也 |
| 枝豆のとんで男の手の白き | 山ア八津子 | 秋旱地を這う草の一途なり | 池田なつ |
| 天高し箱に澄みたる子猫の目 | 竹岡江見 | 待宵と思ふ時計をはづしつつ | 志賀佳世子 |


質問にもびしっと応えて頂きました!特選に選ばれた方々には先生方から短冊が送られました。
| ▼他投句作品 | |
| 頂に避暑の蜻蛉や山幾重 |
白南風や県境跨ぎ仁王立ち |
| 空蝉や白樺の径けぶりたる | 秋雨や百色眼鏡閃かせ |
| 爽籟や写経に多き空の文字 | 遠雷や出さぬ手紙を書いてゐる |
| 豊年や畦に自転車横倒し | 父帰る隠元豆を煮るために |
| 香水や通りすぎたるあと気付く | 後ろから抱かれるかたち木耳は |
| 鬼灯の凱歌の色となりにけり | 夕端居きみのじゃあねついのじゃあね |
| 秋澄や水琴窟のかそけき音 | 師の気負けなすも月の宴ぬち |
| 向日葵や復興の音高らかに | 蒲の穂の折れしは橋に触れてをり |
| 炎昼の無音の道にひとり言 | 星空の河原に下りぬ宿浴衣 |
| 儘ならぬことは流せり猫じやらし | 秋灯や蝦夷開拓史拾ひ読む |
| 虹立てり海を見てゐる少年に | 浮世絵の女をむげに捨団扇 |
| 故郷には空白のある遠花火 | 藷食うべみんな幸せさうな顔 |
| 休暇果つ恋の名残は網棚に | 露地奥に門構へたり破芭蕉 |
| 星合やダンスの真似は水を踏む | 霧流る落葉松の秀のうすあかり |
| 琥珀の香記憶のなかの秋が来る | 西瓜畑おほまたぎして爺が来る |
詳しいイベント内容は<spida>で特集くださっています!こちらからどうぞ。
<略歴紹介>
池田澄子(いけだ・すみこ)
一九三六年 鎌倉市生まれ。
堀井鶏主宰の「群島」を経て、三橋敏雄に私淑のち師事。
句集『空の庭』『いつしか人に生まれて』『ゆく船』『たましいの話』『現代俳句文庫29』/評論集『休むに似たり』/エッセイ集『あさがや草紙』/所属「豈」「船団」「面」
小川軽舟(おがわ・けいしゅう)
一九六一年 千葉生まれ。
一九八六年 「鷹」入会、藤田湘子に師事。
二〇〇五年 藤田湘子逝去により「鷹」主宰を継ぐ。
句集『近所』(第二五回俳人協会新人賞)、『手帖』。評論集『魅了する詩型 現代俳句私論』(第一九回俳人協会評論新人賞)、『現代俳句の海図 昭和三十年世代俳人たちの行方』。
岸本尚毅(きしもと・なおき)
昭和三十六年岡山県に生まれる。中学生の頃に俳句を始める。東大学生俳句会・東大ホトトギス会に参加。初学時代は「渦」に投句し赤尾兜子の選を仰ぐ。兜子の死後、「青」に投句し波多野爽波の選を仰ぐ。平成三年田中裕明とともに「青」同人賞を受賞。「ゆう」に投句し田中裕明の選を仰ぐ。現在「天為」(有馬朗人主宰)・「屋根」(斎藤夏風主宰)同人。著書に句集『鶏頭』、『舜』(第16回俳人協会新人賞)、『健啖』、『感謝』。エッセイ・評論等に『夫婦の歳時記』、『名句十二か月』『俳句一問一答』、『俳句の力学』(第23回俳人協会評論新人賞)、『高浜虚子 俳句の力』。