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新刊紹介

7月・8月新刊
 
ペン皿


▼単行本・ 句集

ペン皿/ぺんざら


勝原文夫句集

[かつはらふみお 「春燈」同人]
定価 本体2000円+税=2100円
装丁・君嶋真理子
序句・鈴木榮子
A6判フランス装
84頁 
2008.09.01刊行


ISBN978-4-89402-994-1 C0092 \2000E

◆ 第三句集
わたしの俳句生活は、よき師、またよき先輩、よき仲間に恵まれた幸運そのものであった。

(著者)

卒業式娘のぬくもりの握手の掌
ロンドン塔に居つく烏や秋の暮
女ミイラの胸のふくらみ秋の声
炎天や平和の礎に生者われ
馬酔木咲く大足波郷の小さき墓
ペン皿の整理男の年用意
炎天下対すはロダン「地獄の門」
女人ひとり俄かに消えし花野かな
啓蟄や閻王の沙汰聞えきて
海を背の「沈黙」の碑や春の闇

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紅梅


▼単行本・ 句集

小浜菊/こはまぎく


岡野かほる句集

[おかのかおる(1924〜)]
定価 本体2857円+税=3000円
装丁・君嶋真理子
序・鈴木良弋
『小浜菊』に寄せて・高村忠彦
4/6判上製函入総クロス装
228頁 
2008.08.23刊行


ISBN978-4-7814-0049-5 C0092 \2857E

◆ 第一句集
句歴四十年の努力は尊い。自然から多くの啓示を授かり、そしてそれを力として更なる飛躍発展されることを確信している。これからも一層健康に留意しながら、なお詩心を磨きつつ情緒豊かな俳句を作り続けていただきたいとねがっている。努力家であり、清潔で鋭い感性の作者でしかも俳味の豊かな作風であり、真心のこもった句集である。

(鈴木良弋)

◇鈴木良弋選
月見草いよいよ暗くなりにけり
波郷忌の椿なりける大神楽
だるま菊大きな蜂の来てをりぬ
母子草一人の時は歩きけり
日だまりに母の好みし洲浜草
白芙蓉亡夫の使ひし車椅子
駒繋草咲きゐて吾子の七七忌
小浜菊活けて八十誕生日
はるめくやうさぎのしつぽ植ゑかへて
胡蝶らん十のつぼみの皆咲きて

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紅梅


▼単行本・ 句集

紅梅/こうばい


井上あや子句集

[いのうえあやこ(1943〜)「狩」「天衣」同人]
定価 本体2476円+税=2600円
装丁・君嶋真理子
序句・鑑賞5句・帯/鷹羽狩行
跋・帯一〇句抄出/岬 雪夫
4/6判上製カバー装
202頁 
2008.08.23刊行


ISBN978-4-7814-0050-1 C0092 \2476E

◆ 第一句集
「幹を撫でては叩きては桜守」いよいよ咲く時が来て、木と対話しているかのような桜守。子育てさながらの思いが「撫で」る、「叩く」に出ている。「紅梅や門のうちにも門ありて」「門」の重なりが物語の始まりを予感させるのは、「紅梅」の季語の含蓄が働くから。本句集の華麗を象徴「桜」「紅葉」の二句だ。

(鷹羽狩行)

◇岬雪夫抄出
片蔭に貼りつくやうに人を待つ
幹を撫でては叩きては桜守
囚はれの身のしなやかに囮鮎
躓きし筍をまづ掘り出せり
萍のたひらを風の渡りけり
沈む日をまだ引き寄せて掛大根
十二月ついでに買ひしもの重し
風のたび影失ひて冬桜
雨あとの木の実しぐれや山の宿

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風の忘るる


▼単行本・ 句集

風の忘るる/かぜのわするる


武井清子

[たけいきよこ(1942〜)「銀化」同人「青垣」会員]
定価 本体2476円+税=2600円
装丁・中原道夫
序・中原道夫
跋・櫂未知子
4/6判上製カバー装
204頁 
2008.07.20刊行


ISBN978-4-7814-0016-7 C0092 \2476E

◆ 第三句集
「こんなふうに咲きたいのだらうか菊よ」この句に出遭ったとき、身体が稲妻に貫かれたような気がした。原初的な万物の“生”に対する疑問、劫初からの生態系を洗い直さなければならないような、難問を突き付けられた気分を味わった。刺し違えるべく鋭利な“匕首”が横たわっているようにも見えた。

(中原道夫)

◇自選十句
灯ともせばわが部屋となる夜の秋
兎抱く心にかたちあるごとく
涅槃寺靴一足の余りたる
こんなふうに咲きたいのだらうか菊よ
兵器の名いささか覚え春炬燵
先頭は秋に入りけり蟻の列
風除けに手のひら立ててお中日
かなかなや草のおほへる忘れ水
祝福のごと枝打の葉を浴びぬ
枯園に鋏大きく入れにけり

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子の翼


▼シリーズ・ 句集

子の翼/このつばさ


仙田洋子句集

[せんだようこ 「秋」「天為」同人(1962〜)]
定価 本体2400円+税=2520円
装丁・君嶋真理子
栞・筑紫磐井
4/6判並製小口折表紙
228頁 
2008.08.03刊行


ISBN978-4-7814-0044-0 C0092 \2400E

◆ 精鋭俳句叢書serie de la neige
仙田さんの俳句の特徴はメリハリの利いた表現と、理知と情感の融合にあると思っている。(略)評論で培った思念が、仙田洋子という作家の独自性を裏打ちしている。

(栞・筑紫磐井より)

百年は生きよみどりご春の月
をさなごに生ふる翼や桜東風
雲の峰水の子にしてひかりの子
眠る子の息嗅ぐ月の兎かな
さみだるる沖にさびしき鯨かな
はるかよりまたはるかより秋の蝶
その恋を断てと狐火あらはるる
記紀の山よろこぶごとくふぶきけり
鳥雲に入るや荒ぶる魂となり
海峡のてふてふ淋しくはないか

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鴛鴦


▼単行本・ 句集

鴛鴦/おしどり


寺島登 寺島とみ

[てらしまのぼる てらしまとみ
「泉」同人 「聲」会員]
定価 本体2476円+税=2600円
装丁・君嶋真理子
序・関戸靖子
4/6判上製カバー装
232頁 
2008.07.26刊行


ISBN978-4-7814-989-7 C0092 \2476E

◆ 第一句集
序・関戸靖子
いま、お二人は静かな余生の中にいらっしゃる。みずどりが好きで宇治川にRが、そして鴨が来たことをいち早く私に教えて下さる。お二人の句集名を私は『鴛鴦』と決めていた。じっくりとしかし楽しく読んであげて欲しい。この世にこんなに仲の好い誠実な俳人夫婦のあることを忘れないで欲しい。

(序文より)

寺島登
大手門音立て閉ざす夕桜
源三位頼政塚に実梅落つ
狐火の明智の藪に消えにけり
麦秋や沖に小さき竹生島
子の船の位置確むる夜長かな

寺島とみ
がうがうと川は流れて頼政忌
子は船へ還りて虫の残りけり
涅槃図の櫃暗がりに置かれあり
釣釜の火のくたびれて来たりけり
金閣寺しぐれ銀閣寺もしぐれ

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大正女


▼単行本・ 句集

大正女/たいしょうおんな


小田三千代

[おだみちよ(1919〜)「諷詠」同人]
定価 本体2667円+税=2800円
装丁・君嶋真理子
序・題簽 後藤比奈夫
4/6判上製函装
154頁 
2008.07.20刊行


ISBN978-4-89402-989-7 C0092 \2667E

◆ 第三句集
著者の小田三千代は私の実妹。昭和四十九年から私の出講していた産経学園の神戸教室に参加、俳句を作り始めた。自分では俳句を作らない母が私の俳句のことは一言も言わず、しきりに三千代は俳句が上手いと言って誉めていた。私の句に比べて妹の句は、対象がおとなしく分か、表現が分かり易く、表現が父の夜半流で素直であったからであろう。

(後藤比奈夫)

◇作品紹介
灯して雛のこころに近づきぬ
羅にふと人柄の透けるとき
枯菊を焚きて忌日とふと思ふ
世に出づる心はおたまじやくしにも
寒紅の猪口に色気のやうなもの
風を着るごとく装ひ街薄暑
埋火にありし吐息といへるもの
励まされすぎても困る敬老日
桐一葉音立てて落つ立てず落つ
翔つもののあり早春の狭庭にも

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大正男


▼単行本・ 句集

大正男/たいしょうおとこ


小田尚輝句集

[おだなおき(1918〜2004)]
定価 本体2667円+税=2800円
装丁・君嶋真理子
序・題簽 後藤比奈夫
4/6判上製函装
152頁 
2008.07.20刊行


ISBN978-4-89402-992-7 C0092 \2667E

◆ 第四句集
彼の俳句が晩年に至るまで清廉の様を漂わせていたのは、アマチュア精神に徹することが出来たからだと私は思っている。開巻劈頭の、「花餅の緑といふは何の花」といった頬のゆるむような楽しい句。晩年の、「テレビいまおしやれ工房春の昼」といった軽妙な無欲な句々に到るまで、アマチュアの道を全うした彼の清らかさが出ているよう私には思われる。

(後藤比奈夫)

◇作品紹介
片脚で立ちてをりたる冬の虹
一つづつ手作りかとも時計草
初絵馬のエヂソン像も男山
夜店の灯好きで大正男かな
ネクタイは妻の好みや更衣
落着かず盗人萩を挿してより
どびろくに添へて出されし大湯呑
赤いろいろデイゴの赤は燃ゆる赤
神農の虎の闊歩も道修町
神迎過ぎて枯木になり急ぐ

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風の四季


▼単行本・ 歌集

風の四季/かぜのしき


小田和子短歌作品集

[おだかずこ(1932〜)]
定価 本体2190円+税=2300円
装丁・君嶋真理子
栞・小田三月
4/6判ソフトカバー装
258頁 
2008.07.14刊行


ISBN978-4-7814-0043-3 C0092 \2190E

◆ 短歌作品集
雲よ、風よ、友よ、タンポポよ……
自然と実生活とにまっすぐ向きあう
真摯な心が求めるポエジーの数々

◇作品紹介
厨辺に鍋みがきつつリフレインす春は晶子の雛罌粟(コクリコ) のうた
「あら、タンポポ」女学生たちの声きこえ白き綿毛を車窓に追ひぬ
絵日記の蝉は小さく描かれて大きな蟻に曳かれゆきたり
捨て難き小さな消しゴム新しい消しゴムと共に置きて物書く
「いい雨ね」やや間のありて「いい雨だ」静かに深む秋の夜なり
音のしてマロニエの実はまろびたり旅人われに拾はるるため
「ノー」と言ひたい樹木もあらむ電飾を散りばめられて街路樹は立つ
ピザ配達のバイクが路地を駆け抜ける車体の<P>の文字傾けて

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菟道


▼単行本・ 句集

菟道/うじ


井上 幸句集

[いのうえさち(1916〜)「山茶花」会員]
定価 本体2190円+税=2300円
装丁・君嶋真理子
序・三村純也
4/6判ソフトカバー装
196頁 
2008.07.08刊行


SBN978-4-7814-0039-6 C0092 \2190E

◆ 第一句集
「関白忌昨日に宇治の凍返る」
この関白は太閤秀吉ではない。宇治の平等院を建立した藤原頼通のことを指している。宇治殿と呼ばれた彼は、承保二年二月二日に亡くなっているから、平等院では忌を修しているのであろう。こういう宇治ならではの行事を詠まれているというのは、幸さんがよほど宇治という土地に愛着を持たれていることの証しだと思う。

(三村純也)

◇自選一〇句
遺言を夫が書きたる二日かな
井戸蓋の竹青々と初雀
天に向け放つ追儺の終りの天
買物の歩のゆるゆると日脚伸ぶ
朧夜の東寺の白く長き塀
這ひ這ひの汗の顔上げお尻あげ
橋涼し袖いつぱいの風入れて
数珠玉のびつしり少年院の塀
散らばりて落葉の中の写生の子
散髪に夫を追ひやり年用意

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白玉抄


▼単行本・ 句集

白玉抄/はくぎょくしょう


朝長美加句集

[ともながみか(1922〜)]
定価 本体2667円+税=2800円
装丁・君嶋真理子
序・波戸岡 旭
跋・藤野律子
4/6判上製函装
212頁 
2008.07.08刊行


ISBN978-4-7814-0045-7 C0092 \2667E

◆ 第一句集
「白玉や仕事仕事と浮き上がる」
朝長さんは、柔和な優しいお人柄ながら、その芯のところは、みずからを厳しく律する剛い信念の人である。そして、それは、たとえばこの白玉の句のように、絶えず前へ前へと進むべくみずからを奮い立たせてやまないのである。そうした朝長さんのひたすら前向きに生きようとする姿勢が、このような明るく楽しい作品を次々発想させるのであろう。

(波戸岡 旭)

◇波戸岡旭選
春落葉行く先々にある仕事
風薫るからゆきさんの発つ岬
新調のかつを縞なる青とかげ
カンナ咲く介護に齢などなかり
年重ね目から汗噴くこともあり
バスチャンは今も居るはず葛の花
百日紅いい顔ばかりしてをれず
曼珠沙華素直に伸びて恋もして
秋の蚊のこの私のどこが好き
古日記頑張る吾のをかしくて

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鉾町


▼単行本・ 句集

鉾町/ほこまち


小倉柚彦句集

[おぐらゆうひこ(1933〜)]
定価 本体2476円+税=2600円
装丁・君嶋真理子
序・山上樹実雄
4/6判上製カバー装
204頁 
2008.07.17刊行


ISBN978-4-7814-0007-5 C0092 \2476E

◆ 第一句集
「行く年の松は松なるたたずまひ」
作品の数を、今改めて目にとめながら思うのは、この作者は狭いと言われることも承知で、おのれの心の在り所を確りと持っている人のようである。俳句への姿勢に揺らぎの見えないことでも解る。それが京に関わる古さ、なつかしさ、その地霊への信仰のような思郷の念に根があるとすれば、これも一詩人の生き方として賛意を表したい。

(山上樹実雄)

◇自選一〇句
腹に値をしるされて河豚売られけり
寒椿紅極むれば造花めき
しろがねの秋刀魚いよいよ尖りけり
春愁の音の沢庵噛みにけり
鯛涼し生簀にもある岩手山
曳き初めのひと揺れ鉾を高くせり
棒あれば遊び道具に日脚伸ぶ
炎帝のづかと踏み込む偏頭痛
山笑ふ貨車どこまでも続きをり
花万朶一瞬といふ無音かな

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季語別高橋悦男句集


▼単行本・ 句集

季語別高橋悦男句集/きごべつたかはしえつおくしゅう


高橋悦男句集

[たかはしえつお 「海」主宰]
定価 本体2476円+税=2600円
装丁・君嶋真理子
4/6判並製ソフトカバー
258 頁 
2008.07.10刊行

ISBN978-4-7814-0027-3 C0092 \2476E

◆ 季語別句集
『天城』「『春の山』以後」まで、
既刊全五冊にそれ以後の作品を季語別に収録。
作品理解の上で更に役立ち、実作者にとって
は季語を通して俳句を学べる格好の一書。

 (行方克巳)

●収録句集
第一句集『天城』
第二句集『朱夏』
第三句集『実朝の海』
第四句集『海光』
第五句集『春の山』

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羽


▼単行本・ 詩集

羽/はね


かべるみ詩集

[かべるみ]
定価 本体2667円+税=2800円
表紙写真・佐中由紀枝
装丁・君嶋真理子
菊判変型上製カバー装
94頁 
2008.07.07刊行

ISBN978-4-7814-0038-9 C0092 \2667E

◆ 第四詩集
「言葉と出会うたびに/人は若がえる/神の手でつくられた言葉の力で/人は人になる」と言った詩人がいます。私は、詩の宇宙に足を踏み入れて以来、行き方知れずの迷子になったままですが、見つけたと思う間もなくたちまち茫漠としてしまう自分自身を、変わることなく探し求めて、言葉の世界を旅しているようです。

(あとがき) 

わすれられた
思い出が
風に吹かれている

ぽっかり穴のあいた
こころを抱いて
見あげている
ひとがいる

なつかしいことばが
まいおりてきたようだったが
風の向こうへ流れいった

(「雲」より)

    

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水版画


▼単行本・ 詩集

水版画/すいはんが


峯澤典子詩集

[みねざわのりこ(1974〜)]
定価 本体2571円+税=2700円
装丁・君嶋真理子
菊判変型上製カバー装
96頁 
2008.07.07刊行

ISBN978-4-7814-0048-8 C0092 \2571E

◆ 第一詩集
2008年 ユリイカの新人
ある慕わしい水の肌に虚しく刻まれ続け、知らぬまにその透明な傷口の光に包みこまれていた、孤独にも幸福なことばたちを、こうして記録する。

 著者 

おお、あらい
かすみ、が、うら
うしく、ぬま
やさしい空耳のような
土地の名を
ひくく唱えると
わたしの駅から駅を流れる
にがい水が
息の震えに
慰められ
長い不眠の旅を終え
いま静かな眠りにつく

(「雛祭り」より一部引用)

    

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雪螢


▼知音青炎叢書6・ 句集

雪螢/ゆきぼたる


小沢麻結句集

[おざわまゆ(1961〜)]
定価 本体2100円+税=2205円
装丁・君嶋真理子
序・西村和子
帯・行方克巳
栞・小川軽舟
4/6判並製小口折表紙
208頁 
2008.06.28刊行

ISBN978-4-7814-0027-3 C0092 \2100E

◆ 第一句集
雪螢とはまことに
あえかなる存在である
しかし、その小さないのちには
思いがけない強さがある
ピーター・パンの冒険心と
ニンフの若々しさをあわせ持つ
作者の詩ごころが
『雪螢』一巻の随処に
ちりばめられている 

 (行方克巳)

「月探す表参道交差点」都会の賑やかな交差点で、信号を待ちながら、或いは歩いている途中でも、ふと月を探す。その思いは日常に詩を求める思いに似ている。雑踏の中の一人でありながら、中空の月を心に持つ時、人は句ごころを胸に抱く。

(西村和子)


◇行方克巳選
もう前も後ろもなくて芒原
元気あとは山の絵の暑中見舞
日本も寒いらしいねと初便
かはい気のなくて結構春の風邪
葉桜や眩しげに訳聞かれたる
目覚めても目覚めても夜風邪の床
踏ん張つて蜥蜴の尻尾再生中
約束を悔やむ手袋なきを悔やむ
月探す表参道交差点
式典の空も会場原爆忌

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凪の景


▼単行本・ 句集

凪の景/なぎのけい


真保喜代子句集

[しんぽきよこ(1936〜)]
定価 本体2476円+税=2600円
装丁・君嶋真理子
序・岡本眸
4/6判上製カバー装
192頁 
2008.06.28刊行

ISBN978-4-89402-901-9 C0092 \2476E

◆ 第一句集
あなたご自身にそっくりな、清潔で、歯切れのよい、美しいすっきりとした作品集ができあがりましたね。嬉しいです。

(岡本眸)

李白」とは敬愛する詩人の名であると同時に、僕にとつては、文學の傳統を象徴する謂もある。


◇ 自選十二句より
逢ふ人に渡さむと抱く冬林檎
蓮見るはゆるき音楽聴くごとし
少女いま紅茶の匂ひ黄落期
白梅やひかり微塵の凪の景
途中より虚しくなりし氷菓かな
軒先のさみしくなりぬ祭あと
かつしかの冬あたたかき川の面
至福とは日に漂へる草の絮
鳥たちへ冬のプールの水残す
乱杭の乱うべなひて春の鴨

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休むに似たり


▼単行本・ 評論

休むに似たり/やすむににたり


著 池田澄子

[いけだすみこ (1936 〜)]
定価 本体2286円+税=2400円
装丁・君嶋真理子
4/6判ペーパーバックスタイル
276頁 
2008.07.14刊行

ISBN978-4-89402-0017-4 C0092 \2286E

◆ 初の評論集
池田澄子はなにゆえ俳句を書くか?
その答えのすべてはこの一書の中にある。
俳句を論ずること、
それは明日の新しい一句のためなのだ。


多くの俳句を読んで、三橋敏雄に師事しようと決めた。そして、俳句を作ることが孤独な営為であることを知った。その営為には、三橋敏雄という俳人、三橋敏雄作のどっさりの様々な俳句が、常に立ちはだかっていた。今も。

(あとがき)

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李白


▼単行本・ 句集

李白/りはく


上野一孝句集

[うえのいっこう 「杉」同人(1958〜)]
定価 本体3000円+税=3150円
装丁・君嶋真理子
菊判変型上製カバー装
178頁 
2008.06.08刊行

ISBN978-4-7814-0034-1 C0092 \3000E

◆ 第二句集
月の詩を
李白にならへ
酒もまた

一孝

李白」とは敬愛する詩人の名であると同時に、僕にとつては、文學の傳統を象徴する謂もある。


◇ 自選一〇句
龍の玉雌伏のいまとおもふべし
嶺々の名を教はりてどれも雪
今日留守と言ひおけ柚子の花咲けば
糸瓜垂る仰臥漫録の繪のやうに
明星も月も低きに薄原
ものを書くほかは雲見て冬籠
鞦韆漕ぐ母を泣かせし日のごとく
木曽谷の駒の眠りに天の川
通ひ婚めくや青蚊帳吊りければ
扇置く知命の齢まぢかにて

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新刊

●句集
『李白』 上野一孝句集
『凪の景』 真保喜代子句集
『雪螢』 小沢麻結句集
『季語別高橋悦男句集』 高橋悦男句集
『鉾町』 小倉柚彦句集
『白玉抄』 朝長美加句集
『菟道』 井上 幸句集
『大正男』 小田尚輝句集
『大正女』 小田三千代句集
『鴛鴦』 寺島登 寺島とみ句集
『子の翼』 仙田洋子句集
『風の忘るる』 武井清子句集
『紅梅』 井上あや子句集
『小浜菊』 岡野かほる句集
『ペン皿』 勝原文夫句集


●歌集
『風の四季』 小田和子短歌作品集

●詩集
『水版画』 峯澤典子詩集
『羽』 かべるみ詩集

●入門書

●エッセイ・評論・その他
『休むに似たり』 著・池田澄子

過去の新刊
>>> 2008年7月・8月の新刊
>>> 2008年5月・6月の新刊
>>> 2008年3月・4月の新刊
>>> 2008年1月・2月の新刊
>>> 2007年11月・12月の新刊
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